――――Ramで迎えた静かな朝は そう長くは続かなかった
早朝から 岩登りが待っていた…
―――――忘れていた
うちの同期には、
体育隊員と、クライミング部と、忍者がいたことを。
みんなの為に、熱中症のアメちゃんまで準備していてくれた。
サンダル履いてきた私は、完全になめきっていた。
それにしても みんなスイスイ登っていく。
あのドスコイマリヤムまでも やけに身軽だ・・・・
どうして・・・??
―――――ああ、頂上で食べるおにぎり。 それこそが彼女の原動力…
やはり何事も、目標があるというのは大切なことだと知った。
私も何らかの目標に向かって登りたかったが、
高いのも 怖いし、足痛いし。 正直はよ終わらんかなという邪念だらけだった。
おかんは登る前、「今日は散歩コース」ってゆうてたけど
嘘ばっかやん!笑
「普段どんな散歩してんの?」 という言葉だけが頭を駆け巡った。
――――しかしながら一方で、
おかんの辞書にある「散歩」という言葉の広さを
かっこよくも思った。
もともと、そない体力に自信はない。
けど、途中から、67歳のおじいさんにだけは負けたくないと
一人ひそかにライバル心を抱いてた。
「おじいさんがギブするまでは、何がなんでも登りきる!」
私の中で、小さな挑戦だった。
―――――大きい橋までもうすぐ。
「じゃみちゃん、頑張れ!」と
廉ちゃんが声をかけてくれる。
廉ちゃんはおない年・・・。なのに。奴はなんであんなに余裕やねん…。
いつもは嬉しいはずの声援さえも、
悔しさとなって、込み上げる。 ・・・・くそぉ。何なら廉ちゃんにも負けたくない。
❏もうすぐゴール。
怖々と、命綱のロープを握り、地を踏みしめ一歩一歩登っていく。
この岩の向こうがゴール!岩をよじ登る。
大きな橋制覇!!!!
「おっしゃ!登りきったで―――ッ」
――――と思ったその岩のむこうには
ライバルの井上おじいさん!
私を引っ張りあげてくれていたのだ。
自分の心の狭さを知った瞬間だった―――――
世界は偉大だ。
一人やったら登られへんかった。 登ろうとも思わんかった。
岩も空も人間も
みんなすごいなぁと思う。
きっと、こーゆーことなんやね。
登ってよかった。
と、ちょっと思う。
いや、
登らせてくれてありがとう。
と思う。
まぁ、もう来ーへんけどね。
●登りきるまで支えてくれたこと。
●2年間、健康で、元気な状態で、
笑って帰れそうなこと。
●いろんな刺激とパワーをくれたこと。
同期21-2と出逢えたことに
感謝したい。
おつかれ!






